2023年09月07日 15:16更新
オウム真理教幹部によって殺害された坂本堤弁護士が、名立区の山中で遺体となって発見されてから6日で28年が経ちました。毎年、慰霊の会を開いてきた地元の仏教協会は、高齢化などを理由に今年で最後となるお経をあげて、弁護士の冥福を祈りました。
慰霊の会を開いたのは名立南部仏教協会です。坂本弁護士はオウム真理教被害者の救済にあたるなか、教団幹部などによって家族と共に殺害され、1995年9月に名立区の大毛無山で遺体が発見されました。
6日は大雨で山に入れなくなったため、会場を不動地域生涯学習センターに移して7人の住職が読経しました。その後、参列者が順に手を合わせ冥福を祈りました。
名立南部仏教協会は坂本弁護士が発見された翌年からほぼ毎年、山中の慰霊塔前で慰霊の会を開いてきました。しかし、僧侶の高齢化などで活動を続けることが難しくなり、これが最後の会となりました。
名立南部仏教協会 永春泰禅会長
「年齢がかさんできて体力的にきつくなった。28年の月日が経つと特に若い人は事件を知らない人が多くなってきた。語り継いで、いつまでも忘れないことが大事」
協会も今年いっぱいで解散となりますが、坂本弁護士一家の供養はそれぞれの寺で行うということです。
名立南部仏教協会 永春泰禅会長
「先月、慰霊コンサートを行った。来年もできると思う。各寺で坂本さんの慰霊はお経に織り込んで供養している。今後は、いろいろ考えていきたい」
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