2023年08月11日 17:00更新
10日(木)の上越地方、高田地区では昨夜から気温が30度を下回らないまま、午前9時には気温35度を超え、最高気温は38.3度、大潟では39.0度を記録しました。まさに、危険そのものといえる暑さを裏付けるかのように、熱中症の疑いで、今月1日から10日までに救急搬送された人のほとんどが、屋内で、具合を悪くしていたことが分かりました。
上越地域消防局によりますと、今月1日から9日までに、熱中症の疑いで救急搬送されたのは39人でした。去年と比べると17人多くなっています。7月までは、屋外で体調を崩し、熱中症の疑いで搬送されるケースが多かったということですが、今月に入ってからは一転、屋内からの搬送がほとんどでした。さらに、搬送された人のほぼ半数にあたる20人が、75歳以上の高齢者でした。エアコンを使わない状況で、搬送されたケースが目立っているということです。
消防では、救急車が到着するまでにやるべきこととして、患者を涼しい部屋に移して、首などを冷やして体温を下げること、水分をとらせることをお願いしたいと話していました。
そうしたなか妙高市は10日、市の職員が1人暮らしの80歳以上の方を訪ねて熱中症への注意を呼び掛けました。妙高市は9日に80歳以上で1人暮らしの237人に電話で生活の様子などを聴き取りました。
10日は電話確認が取れなかった50人を対象に職員が直接訪問して安否を確かめました。
訪問先では熱中症予防のチラシを配って注意を呼びかけました。
訪問先の人
「(職員に)心配していただいてありがとうございます。日照りのところへ出ないようにするとか家も戸を開けて風を通すようにしている」
訪問先の人
「冷房は朝から晩までつけっぱなし水分だけは取っている。年寄りが一人でいれば来てくださると心強い」
妙高市では訪問だけでなく、民生委員やケアマネージャーを通じて熱中症に関する注意を随時呼び掛けています。
妙高市職員
「(危険な例は)今まで回った限りではないが万が一に倒れている方がいらっしゃれば通報対策を取りたい。空調を適切に使っていただきたいということと日差しを避けて行動するなど基本的な対策になるが注意喚起していきたい」
なお妙高市では安全安心メールや防災行政無線、公式LINEなどで熱中症予防を呼びかけています。
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