2023年08月09日 12:24更新
上越市に住む高齢者が現金100万円をだまし取られるオレオレ詐欺が2件発生しました。警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。
被害にあったのは上越市在住の70代男性と、80代女性です。被害額はそれぞれ100万円です。
警察によりますと、今月2日午後4時頃、上越市在住の70代男性の自宅に息子を名乗る男から電話があり「俺だけど、喉を痛めた。今、病院でこれから診察を受ける」と連絡がありました。その後、再び息子を名乗る男から電話があり「実は困ったことがある。会社の事務の女性と不倫をして妊娠させていまった。相手には夫がいて慰謝料400万円が必要だ。弁護士にも相談したが消費者金融からお金を借りるしかない」と言われ、男性は「100万円なら用意できる」と答えました。その後、男性の妻が電話を代わり、男から指示を受けました。次の日、再び男から電話があり、夫婦はそろって男から言われた通り、駅近くの駐車場に行き弁護士を名乗る男に、用意した現金100万円を手渡しました。その後、息子を名乗る男と連絡が途絶え、心配して本当の息子に電話をして被害に気付いたということです。
もう1件は、今月7日午前中、80代女性の自宅に甥になりすました男から電話で「仕事のお金500万円が入ったカバンを盗まれてしまった。400万円は用意できたが、残りの100万円をどうにかできないか」という連絡がありました。その後、男から「知り合いの子どもがそっちに行くのでお金を渡してほしい」と言われ、7日午後2時30分頃、自宅近くの待ち合わせ場所にいた男に現金100万円を手渡したということです。その後、女性の家族が本当の甥に連絡をとって被害に気づいたということです。
上越警察署管内では今年、特殊詐欺被害が相次いでいて、8日までに被害総額が1億円を超えました。警察によりますと上越署管内の被害額、件数ともに県内ワースト1だということです。
警察では、電話でお金の話が出た場合は、慌てず家族などに相談するよう、注意を呼びかけています。
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