2023年06月21日 11:39更新

生活道路を歩く人や児童生徒の安全を守ろうと、車がスピードを出しにくくする対策「ゾーン30プラス」が、県内で初めて上越市の高田城址公園周辺に整備されることになりました。

「ゾーン30プラス」は、生活道路での最高速度30キロ規制に加えて、車がスピードを出しにくい対策を施した区域です。2年前から国が整備を進めていて、今回県内で初めて高田城址公園周辺の市道に導入されることになりました。この区域は小中高３校の児童生徒が登下校しています。

これまでも車は時速30キロの速度規制がありました。しかし、通行量が多いうえに速度オーバーで走行する車が少なくない現状があり、地域では以前から危ないという声があがっていました。

今回「ゾーン30プラス」が導入されると、道路わきにポールを立てて道幅を狭くする「狭さく」や、緩やかなカーブ走行を誘導する「クランク」を西堀周辺の3か所に整備します。これによって車のスピードを抑える効果が期待されます。

このほか、消えている道路の線を引き直したり、看板を設置して車にゾーンの周知を図ります。整備は今月下旬までに行われる予定です。

都市整備部 大島常寛 部長
「周辺住民の方に必要性を理解してもらった。車が30キロ以上のスピードが出ているのを物理的に狭くして抑制するので、（狭さくは）除雪に支障が出ないよう脱着可能なものを設置する。周辺には文教施設が多く、子どもの利用が多い道路。速度を落としての通行に協力をお願いしたい」