2023年06月08日 09:46更新
地元の名水で酒米を育てて日本酒を作り、二十歳になってから味わおうと、上越市立柿崎小学校の児童が7日(水)に酒米の田植えに挑戦しました。
田植えをしたのは柿崎小学校の6年生43人です。 田んぼは学校から車で30分ほど、尾神岳のふもとにあり、山の湧き水、大出口泉水から水を引いています。
児童ははじめに湧き水を見学しました。1日あたり4000トンほどが湧き出ていて、平成の名水百選にも選ばれています。
このあと、児童は田んぼおよそ8アールに酒米「越淡麗」の苗を植えました。児童は5年生の時にも田植えを体験していて、泥に足をとられながらも、それぞれのペースで植えていました。
児童のひとりは「祖父の田植えを手伝ったことがある。みんなで笑いながらやっているところが楽しい」と慣れた手つきで苗を植えていきました。
この日植えた酒米は、10月初旬に児童が刈り取り、地元の蔵元「頚城酒造」に預けて日本酒に仕込んでもらいます。
8年後、児童が二十歳をむかえる時に4合瓶1本ずつがプレゼントされることになっています。
児童は「大出口泉水はきれい。柿崎だけの良さを見られた。その水で育つコメは、とてもおいしくなってほしい」、「みんなで植えた苗なので立派に成長してほしい。酒になった時は、みんなが笑顔になれるような酒になってほしい」と期待をふくらませていました。
この取り組みは、市民団体「柿崎を食べる会」と「頚城酒造」が柿崎小学校に呼びかけたもので、今年で4回目になります。
柿崎を食べる会の長井慎也代表
「柿崎に住んでいてもなかなか来ない場所。柿崎の魅力を自分なりに探してもらえればよい。大きくなってからも柿崎の良いところを思い出してほしい」
酒の仕込みは来年2月で、児童はその様子を見学することになっています。また、酒瓶のラベルは児童がデザインするということで、完全にオリジナルの酒となります。
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