2023年04月10日 09:29更新
旧暦の4月8日に合わせて、漁船がパレードする姫津祭りが5月27日に4年ぶりに開催されました。
祭りを翌日に控えた26日は、地元住民らおよそ60人が薬師堂に集まり、幟を立てる準備が行われていました。全部で8本の幟を立てますが、うち2本は長さが21.2m、直径は44センチ、重さはおよそ1トンにもなる大幟で島内でも一番の大きさではないかと言われています。
道路の狭さから機械が入ることが難しく、現在でも祭りの前日に地域の人の手で建てられています。
今年は4年ぶりの作業ということもあり、一つひとつの作業を確認し合いながら、住民は力を合わせて幟を立て、翌日の祭りに向け気持ちを高めていました。
姫津集落 総代 石見一彦さん
「4年ぶりということで緊張感を持ちつつ、安全に幟たての作業が終わり、ほっとしています。昔は今の2倍以上の人手があり作業していましたが、人数が減り少し寂しい気もしています。ただ、熱意がある人も多いので、若い人などを積極的に誘い行事を継続していきたい」
そして、姫津祭り当日。姫津漁港には大漁旗の立った漁船が並びました。
祭りの目玉となる漁船のパレードでは、地域の人と一緒に船に神輿を乗せ、海上での神事に向かいますが、姫津大橋の上では、青年会のメンバーらによる太鼓「出船」が披露され船を見送りました。
海上神事は、海の安全を守る龍神様が祭られている山形県の善宝寺の方角に向かい、直線でさえぎるものがなくなる場所。沖合およそ4キロの場所に到着すると行われ、神事ではお神酒や米などが海へまかれ、石の重りが付けられた善宝寺で祈願されたお札が各船から沈められ、一年の集落の安全や大漁などを祈願しました。
海上での神事を終え船が漁港へ戻ると、住民のほか青年会メンバーらが今度は港の先端で太鼓「入船」で迎えました。太鼓で迎えた青年会会長 中嶋優也さんは「コロナで3年間、祭りが眠った(休止した)分、盛大に盛り上げられればと思います」と話していました。
漁船パレードが終わると、薬師堂で神輿がお祓いを受け、地域の人や子供たちによる神輿がスタートしました。
鬼は魚を逃がしてしまうとされ、姫津集落には鬼太鼓はありませんが、参加者は威勢のいい掛け声で一軒一軒、門付けして周りました。
神輿に参加した子ども
「久しぶりのお祭りはすごく楽しいです」と話していました。
地域の人
「久々の活気がありがたい」
この日は神輿がおよそ150軒を門付けしてまわり、集落には1日威勢のいい声が響いていました。
佐渡テレビジョン
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