2023年05月30日 15:45更新
子どもがバスに置き去りにされる事故を防ごうと、上越市はこの春に公立保育園にあるすべての通園バスに安全装置を設置しました。
上越市は公立保育園17園にある通園バス24台すべてに安全装置を設置しました。
安全装置はバスのエンジンを切ると警報が鳴り、後部座席近くにあるボタンを押さないと止まりません。後ろまで行くことで、子どもの見落としを防ぐことができます。
頸城区にある市立大瀁保育園では、普段は10人の園児が通園バスを利用しています。30日(火)、バスを利用したのは2人だけでしたが、人数が少なくても警報は鳴り、添乗員がボタンを押して消していました。
添乗員
「絶対に降ろし忘れはないように。寝ていてもシートベルトを外して、抱っこして先生に渡す」
運転手
「いくら小さいといっても保育園の子ども。降ろし忘れるなんて考えられない」
市内の公立保育園のバスの運行は、地域の団体や保護者会が外部に委託しています。大瀁保育園では、くびき振興会がバスを運行しています。
保護者の都合などで園児がバスを利用しない場合、朝に保護者が振興会に連絡し、振興会が園児の人数などを園に伝えることになっています。
園では、到着したバスから降りた園児を必ず職員が玄関で出迎えます。一人ひとり顔を見ながら点呼し名簿にチェックを入れます。
大瀁保育園 柳澤由香園長
「安全装置が付いたことで、安全が徹底され安心感はあるが、まずは職員の安全管理の意識を徹底することが第一前提」
なお、上越市は市内の小学校20校で使用するスクールバスすべてにも安全装置を取り付けました。
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