2023年05月21日 04:00更新
産後の母親を支えようと、赤ちゃんを預かっている上越市のNPO法人はっぴーはーとが、サービスをはじめて1年が経ちました。助産師などの専門家が対応することで、多くの利用者から「安心できる」などの声が寄せられているということです。活動の様子を取材しました。
NPO法人はっぴーはーとは、産後の母親をサポートしようと、おととし設立され、去年春から赤ちゃんの預かりを始めました。NPOによりますと、この1年ほどで48件の利用があったということです。母親自身の気分転換や、赤ちゃんの兄弟の通院など、目的はさまざまです。なかには上越市外、県外からの利用もあります。
17日は第1子に続いて、第2子の生後3か月の赤ちゃんを2時間ほど預けに来た母親の姿がありました。
利用者
「赤ちゃんをお願いして一人の時間を過ごしたいと思って来た。(家族も)育児に協力的だが、1~2時間のためにお願いするのも。助産師や保育士もいて安心できる」
はっぴーはーとでは助産師、看護師、保育士が赤ちゃんにミルクをあげたり、オムツを交換します。
助産師 白石恵さん
「普通の家みたいな雰囲気が安心するのか、赤ちゃんたちがご機嫌でいてくれる。(スタッフは)赤ちゃんが大好きな人が集まっている。わきあいあいと楽しく活動している」
預かりを始めた当初は新生児から5か月までの赤ちゃんが対象でしたが、利用者からの要望を受け、生後12か月まで広げて受け入れています。
また、赤ちゃんの預かりにあわせて、利用者からの育児相談に無料で対応しています。ほとんどの人が赤ちゃんのことや母乳の事などを相談して帰るということです。
NPO法人はっぴーはーと 青木貴子 代表
「一人で子育てを頑張っているお母さんがまだまだいる。体を壊したり、イライラしてまで頑張らなくて良い。もっと周りに甘えてほしい。それが変なことではない」
赤ちゃんの預かりは平日午前9時から午後4時まで、料金は1時間2000円です。はっぴーはーとでは今後も必要な人に利用してもらえるよう、SNSなどで情報発信していくということです。
NPO法人はっぴーはーと 青木貴子 代表
「お母さんが困ったときに『ここがある』と思ってもらえるよう周知活動し、上越市内に留まらず利用してもらえるよう活動していきたいです」
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