2023年04月27日 18:48更新
皆さんは町内会で活動する民生委員・児童委員のお顔が分かりますでしょうか? 福祉や生活の困りごとを行政につないでくれる大切な役割を担っています。上越市では昨年度、委員が1万1000件の相談や支援に関わっています。
民生委員・児童委員は町内から推薦された人が務めるボランティアです。委員は高齢者や障がいがある人、生活に困っている人などの相談に乗り、市や社会福祉協議会などの行政機関につないで、支援を受けられるよう活動します。また、児童の登下校の見守りもしています。上越市によりますと昨年度、委員が関わった相談や支援は約1万1000件でした。内訳でみると、その6割が高齢者に関連するものです。
内容別では、「日常的な支援」が3割弱となっていて、具体的には買い物の代行やゴミ出し、通院の付き添いなどです。支援には、手紙の代筆や市役所の書類の文字が小さくて読めないので読んでほしいといった内容も含まれます。
いずれも代わりの手段がなく、やむを得ずの対応となります。委員の人数は、現在422人です。4月現在、15人の欠員があり、定員を満たしていません。このため委員がいない地域があり、市では空白地域に福祉事業などを直接案内して、対応しています。
この日は定期総会が開かれ、今年度の事業計画が示されました。そのうち高齢者などへの福祉事業では、自力で除雪ができない、または災害時に避難ができない人への支援として、委員が制度を必要とする人を訪ねて、案内することになっています。
高田地区を担当する委員
「町内の3分の1は(70歳以上の)お年寄り。相談は日常の生活や雪の心配が多い。新型コロナが来月5類に下げられても、お年寄りは家から自由に出られない、人と話すことが心配なのでは。思っていることを素直に聞くことが大事」
委員不足の影響と解消について、市福祉課の丸田健一郎課長は「委員のいない町内では、町内会長や地域包括支援センターと連携しながら見守り活動をしたい」と話しています。
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