2023年04月28日 11:40更新
全国の蔵元が酒の出来栄えを競うコンテストが県内で開かれ、上越市の頚城酒造が最高賞に輝きました。
最高賞に輝いたのは頚城酒造の「越路乃紅梅 大吟醸」です。今月開かれた「越後流酒造技術選手権大会」で新潟県知事賞を受賞しました。
この大会には、それぞれの蔵元が最高級とする酒を出品します。そのため、好成績をあげれば、蔵元だけでなく杜氏の名誉につながります。56回目の開催となった今年は、県内外の61の蔵元から120点が出品されました。
今回、最高賞をとった頚城酒造の酒は、杜氏の吉崎司さんが仕込みました。吉崎さんは杜氏になってわずか6年での栄冠です。
杜氏 吉崎司さん
「蔵の中で最高の酒。おいしい酒を出品するので、車に例えるとF1のようなもの。新潟には有名な蔵、大きな蔵が多い、対等に戦って1位は尋常ではない」
「越路乃紅梅 大吟醸」は、柿崎区内で栽培された酒米の山田錦を100%使い、尾神岳の名水、大出口泉水で仕込みます。コメの品質は毎年異なるため、吉崎さんは蔵人とともに、水や麹、温度の管理に試行錯誤を繰り返しながら、最高の酒を目指してきました。
吉崎さんは「うちはバランスが命。香り、甘さ、味だけでなく、バランスがとれていたのが勝因ではないか」「蔵人とのチームワークで良い酒ができたのでは」と振り返っていました。
上越の蔵元が最高賞に輝くのは12年ぶり、頚城酒造にとっても13年ぶりの栄冠ということです。吉崎さんは次回も最高賞を目指して頑張りたいと意気込んでいました。
「越路乃紅梅 大吟醸」は、早ければ6月には店頭に並ぶということです。なお、このお酒は、このあと5月に広島で開かれる新酒鑑評会にも出品されていて、結果が注目されます。
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