2023年04月27日 16:28更新
「雪のひとかけら」という名前で去年デビューした妙高産ワインが今年も完成し26日(水)にビン詰め作業が行われました。去年は話題性もあって早々売り切れました。今年は去年の倍、2400本を出荷します。
妙高産のブドウで仕込んだワイン「フロコン・ドゥ・ネージュ」です。意味は「雪のひとかけら」。原料には日本ワインぶどうの父、上越市の偉人である川上善兵衛が交配した品種「マスカットベーリーA」を8割以上使っています。
ブドウは、妙高市坂口新田の「坂口げんき農場」で去年に栽培されたもので、それを上越市にある岩の原葡萄園がワインに仕込みました。
坂口げんき農場では、2.6ヘクタールの畑に3000本のブドウを栽培しています。去年は4.5トンほどのブドウを収穫しました。ブドウの栽培を担当した塚田歓太郎さんによりますと、去年は豪雪で畑の雪は4メートルを超えました。そのため雪解けが例年より1か月遅れ、ブドウの生育に遅れが出ました。
さらに去年は7月、8月と雨が続き、収穫まで雨風が強く、塚田さんは「結構苦労した年だった」と振り返っていました。
一方、坂口新田の畑は標高400mにあるため、夜の気温が下がって、ワインブドウに欠かせない酸味が生まれるということです。
岩の原葡萄園の技師長 上野翔さんは「ワインは酸がないと味がぼやける。食とのマリアージュもよくない」と話しています。
2年目をむかえた妙高ワイン、上野さんは「妙高産ワインの特徴は『酸』と『複雑味』。良く表現されている。繊細ながらも複雑味のあるおもしろい味わい」と話していました。
妙高産ワイン「フロコン・ドゥ・ネージュ」は、720ミリリットル入りで2750円(税込)。妙高市と上越市の酒販店で6月から販売される予定です。
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