2023年04月25日 17:39更新
野焼き・たき火による火災が相次いでいます。 上越地域消防局管内では、ことしに入ってからきのう24日までに10件の発生と、過去5年で最も多くなっています。過去には亡くなった人もいることから、消防局では、野焼き・たき火は法律で原則禁止されているとして、注意を呼びかけています。
安塚区上船倉地区です。休耕田に黒い斜面が広がっています。
おととい23日、休耕田の持ち主がカヤを焼こうと火をつけたところ燃え広がり、約2万平方メートルが焼けました。通報のあった午後3時ごろ、安塚区の風速は3.9メートル程度でしたが、火は斜面の上へ上へと広がったとみられています。幸い、けが人はいませんでした。
上越地域消防局管内でことし発生した野焼き・たき火による火災は、きのう24日現在で10件、去年の同じ時期より4件多く、令和元年以降の5年間では最も早いペースとなっています。
上越地域消防局 火災調査係 田中優 係長
「昨年に比べて雪消えが早い。(野焼きなどの)芝火災が多く発生している」
野焼き・たき火による火災は例年、雪解けのあとの4月から5月にかけて増えますが、ことしはそれより早い3月に3件が発生しています。また野焼きに限らず、自宅の敷地で段ボールなどの家庭ごみを燃やして、火が広がったケースもあります。
上越地域消防局 火災調査係 田中優 係長
「枯れ草、落ち葉を集めて火をつけることが多い。燃やし始めは風がそれほど強くなくても、突然強くなって飛び火、火災につながる」
例年になく早いペースで野焼き火災が起きる中、消防ではこのあとも空気が乾燥する時期が続くとして、注意を呼びかけています。
上越地域消防局 火災調査係 田中優 係長
「(野焼き・たき火は)今回、初めてということではなく、過去にもしたことがある人が多いのでは。過去は大丈夫だったからと、同じように火をつけて火災に発展している。日中は日差しが強く、火が見えにくい。(過去10年)逃げ場を失って亡くなったケースもある。屋外でたき火・野焼きは原則禁止」
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