2023年04月17日 12:04更新
拭き漆という技法で作った器などをならべた杢工芸展が、上越市仲町にある町家スペース「もと山静堂」で開かれています。
見た目も鮮やかな木目のケヤキです。器を作ったのは工芸作家の山本祥二郎さんです。
山本さんは長野市の出身。新潟大学高田分校で日本画を学んだあと、独学で木工づくりに取組んできました。これまで日本伝統工芸展に5回入選し、有名デパートでの個展を重ねてきました。
会場にはケヤキやカエデで作った器など50点が展示されています。
山本祥二郎さん
「年輪一本いっぽんに、その木が生きてきた時代そのものが宿っている。そういうところを感じてもらえるとうれしい」
作品には「拭き漆」という技法が使われています。器に漆を塗っては拭くことを繰り返すことで、木目がはっきり浮かび、つやが出ます。
一部の作品には、山本さんが日本画の経験を生かして漆絵を描いています。なかには2か月程かけて完成させたものもあります。
会場となった「もと山静堂」は、築150年ほどの雁木町家です。2階の部屋では畳でくつろぎながら作品を鑑賞できます。
もと山静堂の川合由美子さん
「漆の手作りの工芸品の良さを、手に取って多くの人に知ってもらいたい。(作品と町家の空間)両方を体験できると思って来てほしい」
「山本祥二郎 杢工芸展」は、今月20日(木)まで開かれています。
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