2023年03月16日 17:11更新
国内に2両しかないという貴重な鉄道の作業車両が、「直江津D51(デゴイチ)レールパーク」で展示されることになり、15日、報道陣に公開されました。愛称は「おいらん車」、一体どんな車両なんでしょうか?
これが作業車両の「オヤ31」です。車両の側面に、矢羽根と呼ばれる棒が57本付いていて、棒を広げた様子がちょうど花魁がかんざしを挿しているように見えることから、「おいらん車」の愛称で親しまれています。
「オヤ31」が活躍するのは、新しい鉄道が開通した時などです。列車が線路を走行する時、信号機や駅のホームにぶつからないか、十分な空間が保たれているかを「オヤ31」が矢羽根を広げた状態で線路を走行して調べます。
その際、車内ではセンサーなどを使って、矢羽根が鉄道の施設に触るかどうか、確めることができます。
えちごトキめき鉄道 鳥塚亮 社長
「昭和時代の働く車。周りの設備を検査するので、ドクターイエローと同じ役目の車両」
この車両が作られたのは86年前の昭和12年、当時は客車でした。その後、測定用の作業車として改造され、2010年ごろまで全国で活躍したということです。引退後はJR西日本が保管していましたが、去年秋、えちごトキめき鉄道が譲り受け、3月8日、直江津に到着しました。
トキ鉄によりますと「おいらん車」は国内に2台しか残っていないということです。
えちごトキめき鉄道 鳥塚亮 社長
「鉄道が一番元気だったのは開業100年の1972年、その主役だった。昭和の鉄道体験をしてほしい」
「オヤ31・おいらん車(しゃ)」は、18日(土)から営業のはじまる直江津D51(デゴイチ)レールパークで見ることができます。そのあと、4月1日(土)、2日(日)には車内が公開されることになっています。
このほかレールパークでは、4月1日(土)からSLの助手席に座って乗車体験ができる新しいサービスも始まることになっています。トキ鉄では、この「おいらん車」をSLで引っ張り、走らせる計画もあるということです。
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