2023年02月06日 12:21更新
佐渡市立畑野小学校で1日、地産地消100%の昼食づくりが行われ、参加した児童や携わった人たちは、佐渡の豊かな食を改めて感じていました。
家庭科授業で地産地消の昼食づくりに挑戦したのは畑野小学校5年生の23人です。この日、用意された27品の食材は、砂糖の代わりにハチミツを使用するなど調味料を含め全て佐渡産にこだわりました。100%地産地消の取り組みは島内では初、県内や全国的に見ても極めて稀な取り組みです。
児童は食材を提供した16の団体や個人生産者、佐渡市の職員、保護者と一緒に調理しました。
佐渡市農林水産部 服部謙次 農業政策推進員
「調味料などが佐渡でないものが結構あるので、そこを100%にするのに苦労した。畑野の小学校ということで、できるだけ近くで頑張っている人に声をかけ調整して来てもらうのが大変でした」
畑野小学校 食育担当 望月絵夢教諭
「生産物を作ってくれる人の顔がみれるのは食育の面でも大事。佐渡の食材の魅力をしってもらい、子どもたちにはいい島と気づいて広めていってもらいたい。揃えることができるのは私自身もすごいと感じた」
今回のメニューは、5年生の児童が小倉千枚田で育てたお米を使ったご飯をはじめ、ナガモと野菜の味噌汁、ブリの塩麹焼き、ブリ大根、八幡芋とスルメイカの味噌グラタン、果物のヨーグルトあえの6品です。メニューは給食センターの栄養士と共に、内海府漁業生産組合 組合長の多田好正さんが中心になって考えました。
多田さんは自校給食を行う内海府小中学校で、10年以上前から地産地消給食に取り組んでいますが、100%地産地消の食事づくりは初の試みでした。成功させるため去年10月頃から畑野小や佐渡市と準備をすすめてきました。
総合指導を務めた内海府漁業生産組合 多田好正組合長
「調味料含め100%にチャレンジしたが難しい。今の時期にはこの魚が獲れるということを知ってほしい」
調理ではメニューごとに班で分かれ、子ども達は野菜を切ったり、炒めたりしながら大人と一緒に作業を進めていました。
児童は
「干し椎茸切るのが硬くて難しかった」
「解体ショー初めて見てびっくり」
「チーズを切るのが硬くて難しかったけど細く切るよう頑張った。お味噌汁飲むのが楽しみ」
そしてスタートしてからおよそ3時間。児童をはじめ、参加した大人たちも佐渡産100%の味を堪能しながら昼食を楽しんでいました。
児童
「普通に作っている食事だが、全部佐渡の食材というのはびっくりした」
「ブリ大根は食べたことある。ほかの料理は初めて食べるけどおいしい。(食が豊かな島に住めて)幸せだなと思う」
また、全体を指揮してきた多田さんにとってもこの日は感慨深い一日となりました。
総合指導を務めた内海府漁業生産組合 多田好正組合長
「プロジェクト前に何回か試行錯誤していたので何とか出来た。本当に100%地産地消で食事を作るということができたことは素晴らしい。水産、農業も一丸となってやればできないことはないと再認識した。果物、野菜、魚、海藻含め、なんでも揃うというのは佐渡の誇り。豊かな島だと再認識できた」
畑野小学校の五十嵐和彦校長
「多くの方に携わってもらい、子ども達には感謝の気持ちを持って欲しい。そして、畑野、佐渡を愛し誇りを持ってもらいたい」
この日、参加した児童をはじめ携わった人たちは佐渡の豊かな食を改めて感じた1日になりました。
佐渡テレビジョン
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