2023年01月16日 15:13更新

上越市西横山に伝わるユニークな小正月行事「嫁祝い」が15日(日）に行なわれました。今年はコロナ禍で参加できなかった人を含め、新婚夫婦４組が集落の子どもたちからにぎやかに祝福されました。

横山の小正月行事「嫁祝い」は、集落に嫁いで初めての正月を迎えた女性が子宝に恵まれるよう願うもので、子どもたちが中心となって行います。400年以上の歴史があり上越市の無形民俗文化財に指定されています。今年嫁祝いされたのは、地元出身で２年前結婚した関 瑠美さんなど４組です。

この日、地元の谷浜小学校の児童30人ほどが集まり、参加者の実家の前などで主役の女性を囲んで、古くから伝わる歌を唄いながら祝いました。打ち鳴らす木の棒は、ヌルデで作ったもので太刀を表しています。

地元出身・関瑠美さん
「子どもの頃、この行事が好きで子ども達が大きな声で歌ってくれたので元気がもらえて嬉しかった」

参加者のひとり、向井望さんは２年前まで谷浜小学校で教員を務め去年結婚しました。この日は当時の教え子たちの笑顔に囲まれて祝ってもらいました。

向井望さん
「（親方役の児童は）意思の強い子だったので今も頑張ってくれている、周りについてきた子もたくさんいてよかった。ほんとにできるとおもっていなかたのでうれしい」

児童親方役・郷堀開さん
「先生が結婚してくれてうれしいしい。みんなをまとめて、安全で楽しくやれるよう心がた」

西横山小正月保存会・和瀬田仙二会長
「集落から嫁に行っても自分の嫁や夫を見てもらいたいと帰ってくる。この子たちがこういう素晴らしい伝統行事を身に着けると、少子化はしているが戻ってくる、鮭の遡上と一緒」