2017年09月02日 17:39更新
地方の祭りについて調べている京都市の龍谷大学の学生が、直江津地区を訪れ、祇園祭の歴史や現状について話を聞いている。
直江津を訪れているのは、龍谷大学社会学部の2年生と教授ら合せて13人。一行は6つの班に分かれ、1日から3泊4日の日程で直江津地区の各町内を巡り、地域の現状や祭りの歴史・運営方法などについて代表者から話を聞いている。
直江津の祭りが調査対象となった理由について、龍谷大学の吉田教授は「江戸時代から続く歴史があり、直江津と高田という二つの町を神輿がつなぐという非常にユニークな形を残していることから興味を持った」と話す。
沖見町では、学生3人と教授が、町内会長の中澤武志さんを訪れた。
中澤さんは、「祇園祭の期間は、地元を離れた人たちがこぞって帰郷し、町内の人口が2倍以上になる。仕事を休んで参加するほど、地区の誰もが一年で最も楽しみにしている大切な祭り」と紹介。
一方で、町内の世帯数が20年間でおよそ100世帯減り、子供が少なくなっていること、寄附を集めるのにも苦労しているなど、人口の減少が祭りに影響を与えていると話し、「自分が小学生のころの祭りは、まさに子供天国だった」と懐かしんだ。
話しを聞いた学生からは「ここへ来る前も図書館等で調べたが、実際に話を聞いて分かることがたくさんあった。昔のように、子ども達が集う祭りとして、新たに継承していくのが自分たちの役割だと感じた」
「自分も地元の祭りに参加して、子供の数が減っていることを実感している。次世代の(祭りに参加する)子供の数をいかにして増やしていくかが課題」
「直江津は、地域一体となって祭りを作っていることを感じた。是非参加してみたい!」などの声が聞かれた。
インタビューを受けた中澤さんは「直江津の祭りを見つけてくれてありがたい。祭りによって町内がまとまったり、にぎやかになったりしている。大事な大事な存在なので、広めていきたいと思いを強くした。」と話す。
参加した学生は、今回のインタビューデータを基に、報告書を作成する。
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