2022年12月09日 11:23更新
佐渡市羽茂大崎にある大滝楽舎では2022年の干支のうさぎをかたどった土人形の製作が佳境を迎えています。
人形を制作しているのは羽茂大崎の工芸作家、葛原正巳(くずはらまさみ)さんです。毎年この時期に佐渡でとれた粘土を使って来年の干支をかたどるのが恒例です。
40年近く土人形づくりに取り組む葛原さんは、土産物店などに置かれる商品が、島外からのものが多いことを知り、佐渡の伝統を残したいと製作を始めました。
子どもの頃からものづくりが好きだったという葛原さんは、自分の好きな形や色を表現できる土人形を生涯作り続けるものに選んだといいます。
ストーブの上で焼きあがった土人形は赤、青、緑など6つの色を使って塗り分られます。干支のほかにも朱鷺や鬼太鼓などおよそ80種類あり、全て手作業のため一つひとつ表情が違うのが特徴です。
葛原さんは作り手の思いを込め、人や動物が動いているかのような立体感を表現したいと、一つとして同じものを作らないというこだわりを貫いてきました。
そんな葛原さんの思いが詰まった土人形は、あたたかみや味があって良いと島内外から多くの人に支持され、なかには12種類の干支を集め終えたというファンもいるということです。
地元の人に愛され、佐渡の伝統を伝え続ける葛原さんの土人形。製作は12月中旬まで続き、羽茂大崎の大滝楽舎のほか、両津港の土産物売り場などで販売もされます。
佐渡テレビジョン
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