2022年12月01日 09:47更新
「放射光」と呼ばれる電磁波を使って、原子レベルの物質を観察できる研究施設「ナノテラス」を中小企業に活用してもらおうと30日、上越市で説明会が開かれました。
「ナノテラス」は東北大学の敷地内に建設され、2024年度の運用開始を目指しています。
この施設では太陽光の10億倍明るい「放射光」と呼ばれる電磁波を使い、原子や分子を観察することができます。
これによって工業をはじめ、医学、環境、農業など幅広い分野での活用が期待されています。 具体的には低燃費タイヤや自動車の塗装、リチウムイオン電池、液晶パネルなどの開発に役立てられます。
30日は施設を運営する一般財団法人や東北大学の関係者が、施設の概要などを紹介したうえで、中小企業に「ナノテラス」を技術開発、新製品開発、ブランド力の向上につなげてほしいと呼びかけました。
参加した上越ものづくり振興センター 金子彰さん
「自分たちがつくっている物の特徴を把握するために分析、解析が必要。それに対して専門家がついて指導してくれる有効な機会だ。(食品加工の場合でも)うまみ成分をどう増やすか、食感をどうするかという実例もある。中小企業でも十分活用できる」
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