2022年11月09日 08:13更新
将来のエネルギー資源として活用が期待されている「メタンハイドレート」について学ぶ授業が、8日(火)、上越市立宝田小学校で行われました。
メタンハイドレートは、天然ガスの主な成分と水分子が、低温・高圧状態で結晶化したものです。火を近づけると燃えることから「燃える氷」と呼ばれています。
ロシアによるウクライナ侵攻などで、エネルギー供給が世界的に不安定になるなか、メタンハイドレートは安定した国産エネルギーの資源として注目されています。
上越市では、名立区の沖合およそ40キロ地点に、一定規模の埋蔵量が確認されています。
8日は宝田小学校の6年生16人が、メタンハイドレートの埋まっている場所や探査の方法について学びました。講師を務めたのは東京海洋大学の青山千春 特任准教授です。
青山千春 特任准教授
「魚群探知機は、海の中の様子を見ることができる。メタンハイドレートは海水より軽いため、海底から出るとポコポコと上に上がってくる。それを探知機がとらえて場所が分かる」
このあと児童は、箱を海に見立てて、メタンハイドレートを探すゲームに挑戦しました。船を動かし、掘削で海底を探ります。
6年生
「私たちの住んでいる近くにもメタンハイドレートがあることを初めて知った。火で温めたばかりなのに冷たくてすごいと思った」
青山千春 特任准教授
「発電に使ったり、水素を作りエネルギー資源にしたり、自前資源を確保して使えることが大事。表層メタンハイドレートを採る技術は今開発中。採掘と普及活動、両方取り組んでいきたい」
なお経済産業省では、2027年度までに民間企業がメタンハイドレートの生産を始めるとした目標をかかげています。
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