2017年08月28日 16:03更新
上越市三和区宮崎新田(米本陣入口手前から約1㎞先)に不法投棄された1万トン以上の産業廃棄物の撤去作業が28日から始った。撤去は来年11月まで続く見込み。
三和区宮崎新田の市が所有する土地には、不法に投棄された1万1,000トン以上の産業廃棄物が埋まっている。
約25年前に産業廃棄物の処理業者が不法に投棄したもので、敷地内には建物などに使われた木くず、コンクリート、プラスチックなど埋まっている。10年前に県が一部を撤去したものの、1万トン以上が残されていた。
この問題をめぐっては、農業用水の水質汚染や住民への健康被害の恐れがあるとして、三和区の市民団体「三和の水とみどりを育てる会」が土地を所有する上越市に撤去を求めていた。
不法投棄から25年、県による撤去作業から約10年が経過し、ようやく28日から撤去作業がはじまった。会では住民運動の成果と話す一方で、環境破壊や健康被害の恐れが生じないよう、撤去作業を見守りたいとしている。
廃棄物は土の中から掘り起こし、重機でふるいにかけたあと、目視による手作業で分別する。その後、上越市内を中心にそれぞれの処理先に運ばれる。
今年度の撤去作業は11月末まで行い、雪解け後の4月下旬ごろに再開し、来年11月に作業が完了する予定。市によると撤去と処理にかかる費用は約3億2,000万円が見込まれている。
※2017年8月28日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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