2022年10月29日 13:00更新
妙高市の消防団新井方面隊 第五分団で古い「まとい」や「半鐘」が見つかり、地元石塚町の公民館に展示されています。
これが「まとい」です。明治時代に作られたとみられ、頭の部分に「大」の文字、その中に「﨑」の文字がみえます。まといが石塚町の隣り、大崎町で使われたことを示していると見られます。
これは「半鐘」です。昭和後半まで石塚町1丁目の火の見櫓に取り付けられていたものとみられています。吊り下げ部分には龍の頭がしつらえられています。
石塚町の池田勇町内会長は今は住宅となっている場所を示し「そこが昔空き地になっていて、その辺に火の見櫓が立っていた。鉄塔で上にあがってカンカンカンと鳴らしていたのは記憶に残っている」と話していました。
今回公民館に常設展示したのは石塚町町内会です。関係者によりますと、まといと半鐘のいずれも平成28年、地元消防団の新井方面隊第5分団が倉庫を整理していたなかで見つかりました。分団が処分しようとしたところ、町内会が、地域消防の歴史を物語る品として引き取りました。
2代前の町内会長で石塚町防災会の松村順三会長は「妙高市内にも火消し文化は昔からあったろうが、関連する品はみんな無くなっている。なら石塚町で飾って子どもに見てもらい、消防団に将来加入してもらえるように」と話しています。
このほか法螺貝も展示されています。これはかつて石塚町にあった火葬場で、昭和中頃まで町内の人が葬祭の時に吹いていたということです。
松村さんは「敬老会に子どもが来た時に消防団の活躍はどういうことをするのか、自分たちはそのおかげで生活できているということを話したりして、子どもたちに地域を守る思いを持ってほしい」と話していました。
なお、石塚町公民館は一般開放していません。見学したい場合は石塚町内会にお問合せください。
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