2022年10月12日 13:00更新
新鮮な魚介類を最先端技術で凍結して、いつでもすぐに食べられる!そんなサービスを実現した岩手県の水産会社を講師に招いたビジネスセミナーが5日(水)にJCVで開かれました。
セミナーは東経連ビジネスセンターの協力でJCVが開きました。この日の講師は「三陸とれたて市場」の代表取締役八木健一郎さんです。八木さんは解凍してすぐに食べられる冷凍刺身パックを開発し、国内外に出荷しています。
この会社では以前は、三陸で穫れた魚介類を首都圏などの飲食店に販売していましたが魚離れや収益の低さに悩まされてきました。
八木さんは「鮮魚は水揚げ3日で資産価値がなくなる。加工で大量のゴミが出る。天然物は計画的に生産できない。これでは飲食店が怖くて使えない。養殖ものを使ってしまう」と開発に至った背景について説明しました。
商品の開発には、東経連ビジネスセンターがアドバイスしサポートしました。冷凍刺身パックの名前は「盛るだけお造り」。流水で3分解凍して盛りつければ完成です。おどろきは、最先端の冷凍技術を活かした結果、賞味期限が360日!見た目も味も変わることなく、加工によるゴミや食品ロスを減らせるメリットもあるそうです。
ヒラメ、サーモン、エイの肝まで150種以上のバリエーションがあります。
「これまでのように原料を垂れ流すのではなく、飲食店がジャスト・イン・タイムで使える状態にして素材を普及していくのがこれからの時代」と八木さん。
会社では、国内だけでなくホンコンやタイなど刺身が珍しい海外への売り込みにも力をいれています。八木さんは「水産物に限らず新鮮な原料が手に入る産地にしかできないビジネスモデルになる」と話していました。
このセミナーの模様は後日、JCVで放送されます。
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