2022年10月07日 17:05更新
上越市の中川市長が公約にかかげている通年観光プロジェクトの取組み状況について、7日(金)、市が上越市議会の「通年・広域観光推進特別委員会」に説明しました。
上越市によりますと令和2年度、上越市を訪れた観光客は193万人余り、コロナまえの平成30年度は540万人ほどでした。観光客の傾向は8割以上が日帰りで、宿泊滞在型とはいえない状況です。
こうしたなか中川市長は、宿泊する観光客を増やして経済効果を上げねばならないとして、「通年観光」プロジェクトを立ちあげました。
会議では委員から市長肝いりのプロジェクトというからには、どこまでを目標としているのかを問う声があがりました。
阿部俊和 産業観光交流部長
「目標は令和4・5年度で計画づくり。執行は各担当がする」
市は通年観光の拠点として高田、直江津、春日山の3つを重点エリアにあげ、それぞれで雁木町家や鉄道博物館、春日山城周辺などの整備を進める考えです。
これに対して、委員からは観光客にアピールするオンリーワンの事業はないのかと質問がありました。
丸田健一郎 観光交流推進課長
「今はオンリーワンは無い。取組みのなかで出来上がっていくのではないか、コレというものは無い」
中川市長は通年観光の「ありたいイメージ」を探ろうと、自ら市民団体や観光関係者などと意見交換会を開いてきました。
これに対して委員からは、村山前市長が立ちあげた「上越市観光交流ビジョン」の取組みが来年度いっぱい続く。市民の声はそこで十分聞いたのではないかと指摘がありました。
丸田健一郎 観光交流推進課長
「今は具体的にどんな事業を作るかの意見交換しているところ」
これに対して委員からは、意見を聞くばかりでなく行政側から何か提案をするべきなどの声があがりました。
丸山章委員
「通年観光には本当に特色ある町づくりしないと通年観光を達成できない。職員には覚悟をもってほしい。行政として意見を出すくらいな気持ちで取り組んで欲しい。一番言いたいのは市長がプランを出すべき」
阿部俊和 産業観光交流部長
「市長も職員も勉強して自分たちで政策立案能力を高める。職員も住民に提案できるくらいにしたい」
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