2022年09月01日 18:17更新
レルヒ少佐が日本ではじめてとなるスキーを上越市に伝えてから111年となる今年、当時少佐から指導を受けた人が遺したメモが見つかり、所有者が31日(水)に市に寄贈しました。
これがレルヒ少佐から指導を受けたときのメモ書きです。一本杖スキーの滑り方や手入れ方法などが、原稿用紙5枚にわたって細かく書かれています。
市に寄贈したのは、新潟市に住む山岸秀夫さん88歳です。資料は、山岸さんの祖父 豊次郎さんが書いたもので、今年4月に秀夫さんが家を整理していて見つけました。
明治44年2月、体育の教師だった豊次郎さんは、中等学校教員を対象としたレルヒ少佐の講習会に5日間参加しメモを遺しました。
レルヒ少佐が軍事技術として陸軍にスキーを指導したのは、明治44年1月でした。その1か月後には、教員が指導を受けていたことになります。
山岸秀夫さん
「大したことないものだと思ったが『レルヒ』という名前が見えて、ひょっとしたらと思った。(レルヒ少佐から指導を受けた)祖父の経歴は聞いていなかったので、最初は祖父とレルヒ少佐のつながりが不思議に感じた。実際に習った人がどんな順序・内容で習いその後普及したのか、一つの歴史になるのでは」
資料は、来月17日から上越市立歴史博物館で始まる企画展「日本スキーの黎明」で展示されることになっています。
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