2016年11月16日 16:11更新
働き手不足に悩む農家と、働く機会を求める障がい者を結びつけるモデル事業が、昨年度から上越市で始まっている。事業開始からまもなく2年。農業者の反応は良く仕事の依頼も増加傾向にあり、関係者は大きな手ごたえを感じている。
上越市北方の岩の原葡萄園では今の時期、収穫が終わったブドウの木を選定する作業の真っ盛り。ここで作業をしているのは、近くの福祉作業所を利用している3人。選定して地面に落ちた枝を拾い集める仕事をしている。
岩の原葡萄園では、去年まで選定する人が切り落とした枝も集めていたが、作業効率をあげるため枝を拾い集める作業を障がい者の就労を支援団体に委託した。その結果、25日間かかっていた選定作業が20日間で終わる見込みだという。
一方、働く障がい者にとっても大きなメリットがある。上越市によると、この事業を利用した農事組合法人が就労支援団体に新たに仕事を依頼するケースもあり、理解が徐々にひろがっている。
このモデル事業では、この後もキャベツの出荷作業やアスパラ菜の花摘み作業などが、障がい者の就労支援団体に委託されることになっている。
2016 年11月16日 ニュースLiNKで放送 18:30~