2022年06月07日 18:48更新
上越市大潟区のINPEXロジスティクスは、脱炭素社会への取り組みとして、国内で初めて、タンクローリーの燃料に再生可能資源から作ったバイオ燃料、リニューアブルディーゼル(RD)を使い始めました。
RDは廃棄された食用油や動物油などを原料にした次世代型バイオ燃料です。INPEXロジスティクスでは主に、新潟、富山、長野方面の輸送を担当する全てのタンクローリー18台にこのRDを燃料として採用しました。タンクローリーの燃料としては国内で初めてとなります。
RDは大手総合商社の伊藤忠商事がフィンランドに本社を置く、エネルギー企業のNesteOYJから調達しました。この燃料を製造、輸送、使用までの一連のサイクルで見ると、従来の石油由来の軽油と比べて、温室効果ガスの排出量は9割削減できるということです。またタンクローリーに給油する際も、車に特別な改修は必要なく、従来の軽油と変わりません。
伊藤忠商事によりますと、RDの価格は現状、軽油の3~4倍ですが、今後の脱炭素社会の実現に向けて、新しい燃料を普及させたい考えです。同社の松本強石油・LPガス貿易部長は上越市で展開を始める理由に「すそ野を広げることが、この燃料の普及や運行制度の変更に寄与する近道。今回INPEXに賛同してもらえたのが何よりの理由」INPEX国内エネルギー事業本部の宮永勝本部長補佐は「INPEXグループとしては、脱炭素社会に寄与する取り組みをこちらの新潟県で始められることを大変喜ばしく思っている」と話しています。
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