2022年05月13日 17:12更新
信頼関係は築けたのでしょうか? 上越市の中川市長が4月、「直江津に商店街はない」と発言し、波紋を呼んでいる中、12日、直江津商店連合会と中川市長の意見交換会が開かれました。中川市長は、発言について「不信感を与えた」と詫びたあと、「商店街の発展を全力で支える考えに変わりはない」と話しました。これに対し、商店街側は理解を示す一方で、直江津のまちづくりに支援を求めました。
中川市長は冒頭のあいさつで「不信感を与えた。お詫び申し上げる。直江津商店街の発展を全力で支える考えに変わりはない」と話しました。
意見交換会に出席したのは、直江津商店連合会の役員7人と中川市長です。はじめに商店街側から市長の発言について「同調する。商店街として役割を果たしていない」「気持ちは分かる。客観的に見て商店街という認識をしてもらえているのか」といった声が上がりました。
一方で「引導を渡された気分になった人もいるのでは。そう思わせているのも、自分たちの商店街だと自覚しなければ」「個々の商店は一生懸命にやっている」と理解を求める声も相次ぎました。
続いて両者は、直江津のまちづくりをどう進めるべきか話しあいました。その中で、去年の夏に直江津地区で行われた「うみまちアート」について、継続してほしいという提案がありました。
連合会
「アートを通じたまちづくりを、前向きに捉えて動き出した人もいる。市民が声を上げて動いているのは、いい結果だ。(再実施へ)足りない部分の支援は、行政がしてほしい」
中川市長
「うみまちアートは地元と関わりながら美術・芸術を作る仕組みにすると、子どもの学びにもなる。本当の地域の発展のためにどうあるべきか、ことし検証する。大地の芸術祭も毎年ではないので、取り組みを続けたい」
このほか商店街側からは「上越市における直江津はどうあるべきか。市長の考えがまちの人に届いてないので、届ける努力をしてほしい」と市民との対話を求めました。
中川市長
「(発言は)誤解だったと理解してもらえた。議論の第1歩になった。直江津地区との交流が少なかった。私も地域に入り対話をして、まちづくりを考えたい」
連合会 新井康祐会長
「ボタンの掛け違いをどう直すか。なんとか戻した感じはする。『行政の長』なので、きちんと物事を考えて話してほしい。うみまちアートや公約の鉄道博物館など、どんどん進めてほしい」
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