2022年04月23日 20:18更新

上越市の高田城址公園で23日、地元の小学生がサクラの手入れを通して、公園のサクラや木の特徴などについて学ぶ活動が行われました。

この活動は「上越緑の少年団」が毎年行っていて、市内の小学4年生から6年生、17人が参加しました。

参加者ははじめに、高田城址公園のサクラの保全活動に取り組むボランティア団体「エコ・グリーン」から、公園のサクラが植えられた経緯や、木の特徴などについて説明を受けました。

忠霊塔前にあるこの調査木は樹齢100年以上、公園内で最も幹が太く3.3メートルあります。

3人が手を広げて届く

このあとはサクラの木に肥料を与える「お礼肥」です。お礼肥は花が散った後、木の栄養を補給するために行うものです。

児童は木の周り8カ所に20センチほどの穴をあけ、1か所につき100グラムの肥料をまきます。穴をあける場所は、木の根が栄養を吸収しやすい先端付近です。

なかには穴をあけにくい場所もあり、作業に苦戦する姿も見られました。

参加した児童
「（お礼肥）力を加えるのが大変だった。今年は花見で写真をいっぱい撮ったので、『ありがとう』という気持ちを込めた」

エコ・グリーン 鈴木敏男 代表
「まずは子どもたちに木に関心を持ってほしい。そして木の『かわいがってほしい』という思いが子どもに伝わり、それが行動に移れば嬉しい」

活動の最後には、児童へサクラの枝のストラップがプレゼントされました。

緑の少年団の活動は次回、5月中旬に金谷山公園でサクラの手入れが行われる予定です。