2022年03月20日 15:26更新
漆器の良さを知ってもらおうと、古い漆器に蒔絵を書く体験会が16日に行われました。
畑野地区玉林寺で行われたこの体験会は一般社団法人 佐渡古文化保存協会が玉林寺の蔵を掃除した際に出てきた大量の漆器を再利用できないかと考え、漆器職人で宮城県に工房を構え漆器の普及などを行っている佐藤建夫さんを講師に招き行われました。
この日は午前午後と2回行われ島内外から16人が参加。はじめに佐藤さんから漆器が年々ひとの目に留まらなくなってきていること、使うひとや作り手も徐々に減っている中でも漆器の良さに気付いてほしいとこうした体験会を行っていると説明がありました。
その後、佐藤さんの指導のもと細筆で漆器に絵を描いていきます。
参加者は時折相談しながらも集中してそれぞれ思い描いたデザインを漆器に映します。
漆が乾ききる直前に金粉をつけるとデザインが金色に浮かびあがり完成です。
今回の蒔絵体験会で講師を務めた鳴子漆器職人 佐藤建夫さんは「近年、漆離れを感じています。
まずは関心を持ってもらう、そしてそこに自分の作品づくりをあわせるということで身近に感じてもらいたい。
伝統的なものは何かの形で思い出してもらったり触れてもらうきっかけがないといけないと思っています。
こうした機会に漆について知ってもらい、いい形で思い出してもらって今後手にしてもらえる機会が増えると嬉しく思いますね」と話していました。
体験会を主催した佐渡古文化保存協会はこうした使われていなかったものにひと手間加えることで蘇らせ古文化を身近に感じてもらえたので、今後も体験会を定期的に開催したいとしています。
佐渡テレビジョン
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