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トキ鉄の運賃2割値上げ方針 2025年4月から

2022年04月15日 17:35更新

えちごトキめき鉄道が2回目の値上げに踏み切ります。人口減少とコロナ禍で乗客の減少が止まらず、経営が想定以上に悪化しているとして、3年後の2025年4月から運賃を20%値上げする方針を14日、発表しました。

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これはえちごトキめき鉄道が発表した中期経営計画で明らかになりました。それによりますと2年前、開業以来初めてとなった運賃の3割値上げで、2025年度までの5年間の収支は4億4000万円あまりの黒字に転じる見通しでした。しかし、コロナ禍で2020年度の1日の平均乗車人数は8189人と、前年度より2400人あまり減りました。特に、定期以外の利用が半分以下に落ち込みました。さらに、老朽化した施設や設備の修繕・更新費用が想定以上にかかりました。

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このため2025年度までの5年間で、8億円あまりの赤字となる見通しとなったため、トキ鉄では3年後の2025年4月から、2回目の値上げに踏み切ることになりました。値上げ幅は20%です。初乗り運賃は、現在の190円から230円になる見込みです。これは、並行在来線の3セク鉄道で、最も料金が高いとされる岩手県のIGRいわて銀河鉄道と同じ水準になるということです。

トキ鉄の乗車人員の半分近くは通学定期の利用が支えています。1回目の値上げでは、家庭の負担を減らすため、3割でなく15%に抑えていましたが、2回目は通学定期も2割の値上げとなります。

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北嶋 宏海 常務取締役
「(当初)利益が出る計画だったが、そんな状況ではまったくない。ハードルは高いが会社を残すためには利用者のみなさまに、(負担を)お願いしなければならない」

また来年度の2023年度からは、経費を削減するため、列車の運行本数を利用の少ない日中を中心に最大15%減らします。トキ鉄では、開業以来、運行本数をJRより増やしていましたが、JR並みに戻るということです。

トキ鉄では今後、値上げについて沿線自治体と話しあい、理解を得たいとしています。あわせて、今後の経営のあり方について、公的支援の枠組みや地方鉄道に対する国の動きを見据えながら、県や沿線3市と協議することにしています。

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