2022年02月26日 11:14更新
地域で困っている人は地域で支えよう!
今月20日過ぎからの大雪で、4メートルを超える積雪を記録した上越市清里区で25日、地元の支援団体がお年寄りの世帯を回り屋根の雪下ろしを行いました。
雪下ろしをしたのは地元の支援団体「星のふるさと支え隊」です。この日はメンバー5人が清里区の2世帯で、作業にあたりました。
そのうち、この家には80代の女性が一人で暮らしていて「星のふるさと支え隊」が雪下ろしをするのは、この冬3度目です。
星のふるさと支え隊
「人助けになる仕事は気持ちの良いもの。窓が(雪で)隠れると家の人が切ながってしまう。あとで掘りかえして太陽が入るようにしたい」
家に住む80代女性
「若い人がいないので助かる。寝ていても『ミシッ』と音がすると家がつぶれないか心配」
「星のふるさと支え隊」は、3年前から一人暮らしのお年寄り世帯で雪下ろしなどの除雪を請け負っています。現在のメンバーは地元の農事組合法人などの社員を中心に25人、重機の免許を持つ人も少なくありません。雪下ろしや除雪作業は、ボランティアではありません。1人あたり1時間3000円ほどの作業料金がかかります。
それでも、お年寄りからの要望が絶えないということで、中山間地の高齢化、人手不足という現実が露わになっています。
支え隊の事務局担当 惣塚泰次さん
「業者も道路除雪などで(個人宅まで)手が回らない。この集落だけ(梨窪)でも14世帯のうち一人暮らしが5世帯ある」
支え隊ではこの冬、24日までに10件の雪下ろしを請け負いました。
支え隊の事務局担当 惣塚泰次さん
「この地域を守るため、人手をどう確保するか(が課題)。人の手だけでなく機械も併用してやっていくしかない。地域全体で農村を維持するだけでなく、冬場の生活も維持していきたい」
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