2022年02月11日 13:00更新
県に適用されているまん延防止等重点措置が3月6日まで延長になります。これにより、飲食店への営業時間短縮の要請が継続されるため、店に酒を卸している酒販店にも打撃となり、先行きの経営に危機感が募っています。
上越市は、市内にある飲食店1500店あまりに対し、さらなる営業時間短縮を要請する文書を送りました。
こうした中、打撃を受けているのが酒の卸店です。
寿酒店 岩﨑敏一 代表取締役
「延長にならないことを祈っていたが、案の定延長になり、ガッカリした」
上越市本町の寿酒店は、上越市や妙高市でおよそ250店舗の飲食店などと取引があり、その4割ほどが仲町界隈の飲食店です。現在、その多くが休業しているため「開店休業状態」だと言います。
寿酒店 岩﨑敏一 代表取締役
「店を閉めるわけにはいかないので、今は最悪な状態。(売り上げは)コロナ前の1割にいかないくらい」
このため、店では2人いるパート従業員の雇用を守るため、4人いる正社員を休ませています。その理由は経営維持の頼みの綱、雇用調整助成金がパート従業員を対象としていないためです。さらに、飲食店には時短要請に伴う協力金が支払われますが、酒販店は対象になりません。
店は今回の時短要請によって、月100万円以上の赤字になる見込みです。
店では生き残るため、愛好家などに向けたレアものの高級ワインの販売を強化しています。
寿酒店 岩﨑敏一 代表取締役
「新しい売り上げの枝は太くはないかもしれないが、少しずつ影響されないような方法も考えていかなければならない。直接的な飲食店だけではなくて、影響を受けている業種にも目配りしてほしい」
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