2022年01月26日 09:14更新
佐渡市の両津地区岩首で伝統の小正月行事「鳥追い」が16日(日)に行われ、集落の小学6年生から中学3年生まで4人が参加しました。
「鳥追い」は、明治時代から続く伝統の小正月行事で、早朝に農作物を荒らす鳥を追い払うため子どもたちが唄を唄って地域を歩きまわるものです。
昔はサギやカラス、トキなどに作物を荒らされることが多かったことから、年初に害鳥を追い払う儀式として今も続いています。
鳥追いは、まだ夜が明けきらない午前4時30分はじまり、子どもたちは1周およそ700mの集落を唄いながら3周します。
この日は、冷え込みがきつく坂や川沿いの道は、凍っていて滑りやすかったものの、子どもたちは懸命に唄い続けていました。
集落を3周すると、熊野神社の本殿の周りを男子は7周、女子は3周します。本殿の周りをまわった後、最後に神社に参拝し終了です。
参加した子どもは「大変だったけどやり切ったという気持ち。いい年にしたい」と話していました。
鳥追いは、主に子どもたちによって受け継がれています。住民によりますと、以前はほかの地域でも行われていましたが、少子化などの影響で、現在佐渡では、岩首以外では行われていないのではないかということです。
住民は、今後もこの伝統を受け継いでいきたいと話しています。
佐渡テレビジョン
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