2017年07月28日 09:10更新

関川の河川整備について助言を行う「関川流域委員会」が27日に開かれた。委員会では保倉川の治水対策について、今年5月に治水対策検討部会で出された「放水路」が妥当という判断を支持することを確認した。

関川や保倉川の治水対策を考える検討部会は2015年から4回開かれ、保倉川の治水対策について「放水路」案が妥当と判断している。27日は検討部会の上部組織にあたる関川流域委員会で検討部会の結果が報告された。出席した委員からは放水路案について「妥当である」や「納得できる」という意見が相次ぎ、委員会として検討部会が出した放水路案を支持することを確認した。

しかし、放水路を整備することで、地域の分断や家屋などの移転。海岸や海水の侵入による地下水への影響など、環境負荷といった多くの懸念事項が残っている。委員からは国や県、市が協力して流域住民に丁寧に説明し理解してもらうことが必要だという意見が出された。

関川流域委員会の小池俊雄委員長は「いろいろな不便をかける住民がいる。そういう人が計画によって不利益を被ることを減らす。流域住民と一緒に考えていくという方向性を気づいていければ」と話した。

今後は国や市が主体となって、住民への説明を行う他、放水路のルートを検討していく。