2021年12月22日 19:58更新
コロナ禍で子育てに奮闘する母親を対象にした交流会が22日、上越市で開かれました。参加者は、子育てや家族のあり方、家事など、日ごろ感じていることを話し合って、解決のヒントに役立てていました。
この交流会は、コロナ禍の令和2年2月以降に出産した母親を対象に、NPO法人マミーズ・ネットが開きました。参加者の多くは、感染予防のため、家族が出産に立ち会えないなど、さまざまな状況を乗り越えてきました。
参加した10人は、出産の前と後で子ども、家事、夫、自分についてのイメージがどう違っていたか書き出した後、それぞれの課題の解決方法を話し合いました。その結果、「料理の時間を短くしたい」という意見には「冷凍食材を使う」。また夫に家事を手伝ってもらう方法として、「やってほしいことを伝える」、「夫をほめる」などのアイデアが出ました。
まとめ意見
「自分の体のメンテナンスや心身を元気にすることに時間をかけたい」
「風呂そうじといば、私は床・壁・浴槽のつもりで夫にお願いしても、夫は浴槽のみをそうじする。だから役割を細かく決める必要がある」
マミーズ・ネットの中條美奈子理事長は、夫を頼るときは夫婦でも言わないと分からないことが多いとして、自分の気持ちを言葉にしたり、本音で話し合うことが大切だと呼びかけました。
マミーズ・ネット 中條美奈子 理事長
「夫は今まで通り仕事をして、キャリアを積み上げて評価が上がり給料が上がる。でも私(妻)は育休でキャリアに不利、焦りも出てくるので、自分だけ生活が変わる悲しみがある。本心を伝えることは勇気がいるが、これから長く暮らす夫だから、さらけ出すほうが早い」
そのうえで、自分の幸せが子どもに直結するので、自分を大事してくださいと語りかけました。
参加者
「自分に余裕がないことを子どもは分かっている。自分に余裕が持てる時間も必要だと思いました」
マミーズ・ネット 中條美奈子 理事長
「ほかの家も同じだ、こうやっているんだと感じることで自分の問題解決のヒントになる。(コロナ禍)なんらかの影響が残るはずだという視点を忘れずに支援をしたい」
この交流会は来年3月にも開かれます。またマミーズ・ネットでは、コロナ禍に出産した母親を支援するさまざまな取り組みを企画しています。詳しくはマミーズ・ネットのホームページをご覧ください。
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