2021年11月27日 04:00更新
コッペル号でおなじみのくびき野レールパークは今月25日で、今シーズンの体験イベントを終了しました。今年度はコロナ禍の影響を大きく受け、定期公開や一般公開のほとんどが中止。事前申し込みの利用だけという形で、シーズンを終えました。
くびき野レールパークは、かつて黒井から浦川原までを走った頸城鉄道の列車などを動態保存した施設です。運営するNPO法人「くびきのお宝のこす会」では、年5回定期公開するほか、事前予約の形で地元の小学校や団体旅行客などに公開してきました。
例年であれば、2,000から2500人が見学に訪れています。しかし、コロナ禍の影響で、今年度の定期公開や一般公開は10回のうち9回が中止、事前予約での公開は16回でした。入込みは829人で、昨年度より120人ほど減りました。
公開が滞った背景にはスタッフ不足があります。
くびきのお宝のこす会 西山義則会長
「コロナに翻弄された一年。7月に1回だけの定期公開で終わってしまった。最初は地元の人たちだけの運営だったが、だんだんと鉄道ファンがボランティアで来るようになった。定期一般公開だとスタッフの数は25~30人ほどだが、県外の人がたくさんいるので東京方面がコロナ禍になると来るのを控えてしまう」
くびき野レールパーク 下間登駅長
「レールパークは死角が多い。運転台はディーゼル機関車しかないから、なかなか後ろや周りが見えない。特に小さな子どもたちが多い日は定員が伴うので、監視に立ってもらわないといけない」
25日は今年度最後の公開でした。南川小学校の2年生22人を迎え入れ、NPOの地元メンバー7人が対応にあたりました。
レールパークは原則NPO活動として入場料を取っていません。施設の運用経費は会費のほか、利用者や団体からの寄付が頼りです。それだけに、コロナ禍で施設の公開が減るのは経済的に厳しいと西山さんは話します。
NPOでは、来年度も例年通り年5回の定期一般公開を計画していて、初回は5月5日こどもの日となっています。
西山さん
「およそ2年間、思っていたような公開活動はできなかった。非常に見通しは厳しいが、やりくりをして、公開活動を続けたい」
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