2021年11月12日 12:22更新
障がい者のスポーツに興味をもってもらおうと、義足の短距離ランナー山下千絵さんが12日、上越市立国府小学校の児童に競技用の義足や練習の様子を紹介しました。
山下さんは現在、24歳。3年後のパリ・パラリンピックで陸上競技短距離走への出場を目指しています。
小学4年生のときに交通事故で左ひざから下を切断する大ケガを負いました。当時は、運動ができなくなるとショックでしたが、まわりの人の励ましで、障がい者スポーツの道に進んだということです。
山下さん
「もう運動できないと絶望していた。医者に『片足ないくらいでクヨクヨするな、何でもできるからやってみろ』と言われ、落ち込むことじゃないと前向きに」
11日は、6年生72人に競技用の義足や練習メニューを紹介しました。山下さんは、普段づかいの義足を外し、競技用のものと付け替えてみせました。
その後、走ることが得意な児童12人といっしょに競走しました。山下さんは、100メートルの自己ベストが13秒94。今年3月の日本パラ陸上競技選手権大会では2位に入りました。
児童
「健常者と変わらないくらい速い!片足義足でも力強い走り」
山下さんは義足でも健常者と同じように生活できると話し、偏見無く、障がい者のことを分かってほしいと呼びかけました。
児童
「お風呂など義足で入っていると思ったが、使わずに片足で入っていた。暮らしの中でも工夫して生活できている。山下さんのように諦めずに力強く生きたい」
山下さん
「子どもたちは頑張るモチベーションを高めてくれる、勇気をくれる存在。義足を身近に感じて、あまり自分と変わらないと思ってほしい」
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