2021年11月07日 17:24更新
冬を前に、妙高市白山町で小正月行事さいの神の御神体作りが行われ、新井中学校の生徒が作業を手伝いました。
新井中学校では、10年以上前から、生徒に手伝ってほしいことを募集するボランティア活動「この指とまれキャンペーン」を行っています。これまでは校内で取り組んでいましたが、今年度は対象を地域に広げ、ゴミ拾いや応援メッセージなど生徒の力が必要なことを募集しました。
生徒会長の岡本侑士さんは「50周年の時に地域の人から校門を作ってもらい、いろいろな場面でお世話になっていると感じた。地域に恩返ししたいと思い、今年から地域版を始めた」と話します。
この活動を知った白山町内会が、毎年この時期に行っているさいの神の準備を依頼し、7日は町内の生徒を中心に6人が集まりました。
白山町の町内会長 宮越富士夫さんは「子どもたちに伝統行事を見てほしいのが一番。また、つくる過程を知ることで、将来引き継いでほしいという思いがある」と話します。
御神体は、高さ3メートルのものを2つ作ります。竹で枠組みを立て、干していたカヤを敷き詰めていきます。参加した白山町に住む生徒は「オファーを聞き行きたいと思った。さいの神は毎年来ていたから、自分たちも一緒に作れて嬉しい。中学生になってから祭にも来なくなり、地域の人と関わる機会がなくなっていた。楽しい時間だった」と笑顔で話していました。
新井中生徒会長 岡本さん
「地域のために頑張り感謝を伝えることで、地域と新井中の関わりが増えるといい」
町内会長 宮越さん
「中学生になると忙しいと思い、町内会としても声をかけるのを遠慮していた部分がある。今回中学生からこのような募集が出たことで、互いの思いが通じた。来年もお願いしたいと、すぐに生徒会長に言った」
白山町のさいのかみは、年明け1月9日に行われます。
新井中学校の「この指とまれキャンペーン」では、今後も生徒に手伝ってほしいことを募集しています。詳しくは、新井中学校までお問い合わせください。(0255-72-2828)
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