2021年11月03日 10:14更新
旧頸城鉄道の車両を動態保存しているくびき野レールパークの誕生した背景をまとめた冊子が完成し、上越市の小中学校などに寄贈されました。
冊子「よみがえった頸城鉄道~小さな鉄道の奇跡の帰還」です。 東京在住の児童文学作家で医師でもある関本康人さんが執筆し、NPO法人くびきのお宝のこす会が出版しました。
冊子には題名にある通り、頸城鉄道の復活に至る奇跡的な経緯が描かれています。軽便(けいべん)鉄道として、大正から昭和にかけて頸城野を走った頸城鉄道は昭和46年に廃線となりました。それにあわせ、解体されるはずだった車両を、兵庫県の鉄道愛好家が購入し、人知れず山中に保管していました。
平成になり、その存在を知った頸城区の有志が働きかけて、車両を頸城区に戻し、走行できるよう修理、百間町のレールパークで一般公開しました。冊子では、そのいきさつから現在に至るまでの活動が豊富な写真とともにわかりやすく紹介されています。
今月1日、会では冊子180冊余りを上越市内の小中学校と図書館に寄贈しようと、西山義則会長が早川義裕教育長に目録を手渡しました。
西山義則会長
「頸城鉄道をつくった人たち、廃止になった後も大事に保存してきた人がたくさんいる、その思いを受け止めてほしい。実際に今も動いていることが大事な産業遺産、地域の歴史遺産である。本を読んだら本物にふれてほしい」
冊子は、頸城区観光協会や頸城商工会で1冊2,000円で販売しています。お問い合わせは、くびきのお宝のこす会の西山会長までどうぞ。
■問合せ:くびきのお宝のこす会 西山会長 ℡ 090-1424-2069
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