2021年10月06日 18:02更新
長岡技術科学大学が無人飛行機を使って、電波の伝わり方を調べる無線通信実証実験を佐渡空港で行いました。
実証実験には長岡技術科学大学のほか、機体を提供した新明和工業株式会社、協力する東京農工大学の学生など30人ほどが集まりました。
10月4日に行われた事前飛行では、ジャンプ飛行のほか上空を20分程度飛行し、中継局を介した遠隔操縦や情報通信を行いました。参加者は、上空を飛行する機体を見守っていました。
長岡技術科学大学の中山忠親教授は「電波がどのように伝わるか飛行機を使って検証する実験。様々な距離や機体の方位を調べるためアンテナを垂直尾翼の部分につけて、垂直尾翼・主翼・胴体によって電波が場合によっては機体本体に遮られることが分かっているので、飛行している向きによって、どのように電波が伝播するのかについてデータを得ることができました」と話します。
また機体を提供した新明和工業株式会社航空機事業部の技術部システム課 小松聡課長は「今、一般的にドローンとよばれるものはあまり長時間飛べない。これから長時間飛ぶようになってくると思うんですが、一つの問題としては長距離用の無線機がなかなかない。その長距離用の無線機を開発するための長距離を飛ぶためのドローンが必要である」と話していました。
この実証実験は3年計画で、今年が最後の年です。
実験をふり返って、中山教授は「航空機の電波特性というものについては非常に多くの企業・大学に興味を持ってもらっているので今後は例えば佐渡でもっとたくさんの様々な会社や大学の人が実証実験をし、佐渡が将来的には電動航空機のメッカになることを期待している」と話していました。
なお電動航空機を操縦して電波の伝わり方を調べたのは全国でも初めてだということです。
佐渡テレビジョン
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