2021年09月18日 14:23更新
佐渡市羽茂大崎の大崎活性化センター近くの小さな田んぼで、羽茂大崎の一部にしか残っていないエチゼンという品種のコメの収穫が行われました。
栽培しているのは、新型コロナウイルスをきっかけに、去年、東京から佐渡に移住した竹内正則さんです。
数年前にエチゼンのことを知り、栽培を辞めるつもりだった地域の人から種もみを譲り受け、栽培に挑戦しています。
竹内正則さん「昭和のはじめまでは、エチゼンは食べるコメとして佐渡では主流だったそう。今はコシヒカリが主流だが、こうして昔の古い品種が作られているのは面白いと思い、やってみようと思いました」
エチゼンは草丈が高く、わら細工でたたいても折れにくくしなやかで、細工に適していることから、大崎では主にわら細工用に用いられていました。
エチゼンは出穂するのが早く、8月末にはわら細工用として刈り取りしたほか、9月には食用と種もみ用の稲を刈り取ります。
近年は主にわら細工に用いられていたエチゼンですが、コメを地元のカフェで使用したところ、意外にもメニューに合うとして、最近は食用としても提供をはじめています。
竹内さんは「今後も品種を途絶えさせないよう栽培を行っていきたい」と話しています。
佐渡テレビジョン
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