2021年09月19日 17:48更新
コロナ禍で結婚式を挙げられない夫婦を祝おうと、市民団体お馬出しプロジェクトがきょう、昭和初期の結婚式を題材にした演劇を披露し、2人の門出を祝いました。
去年11月に結婚をした下間典明さんと順子さんです。
典明さんは、上越市出身で、1年ほど前からプロジェクトの一員として活動をしてきました。コロナ禍で結婚式を挙げらない典明さんを見て、お馬出しプロジェクトでは、芝居で結婚式を演じることで、お祝いをしようと考案し2か月ほど前から計画してきました。
テーマは昭和初期の結婚式。新郎新婦がお酒を酌み交わす三々九度など昔ながらの儀式が執り行われました。使用された盃は、市民からの寄付で、50年ほど前に実際に使われていたものです。
寄付をした布川ゆり子さんは「町内のおばあちゃんが昭和20~30年に使っていたもの。ずっと使っていなかったけど、私が子供のころは盃を使って家族で式を挙げていたから、懐かしいし、うれしかった。」と話していました。
また、会場には多くの来場者が訪れ、全員でてんとう虫のサンバを合唱するなど2人の門出を祝いました。来場者は「昔を思い出した。着物も素敵で、ドレスとはまた違った良さがある。みんなに祝ってもらって幸せそう。末永く幸せになってもらいたい」と話していました。
式を終えた新郎の典明さんは「最初は緊張したが、みなさんがあたたかく迎え入れてくれたのでだんだん緊張も解け、楽しく過ごせた。ただ祝うだけじゃなくて、出し物を用意してくれて本当にありがたい。もともと高田の町が好きだったがもっともっと好きになれた」と笑顔。
新婦の順子さんは埼玉県出身で、結婚を機に一年ほど前に上越市に移住してきました。最初は地域に溶け込めるか不安があったそうです。しかし、この結婚式を通して「プロジェクトのメンバーをはじめ、たくさんの地元の方が関係してくれて、この町が好きになれそう」と安堵の表情を見せました。
お馬出しプロジェクトの代表、宮越紀祢子さんは「彼らは、家財道具も全部本町で買っている。地域に根ざして暮らしていくという気持ちが伝わってきた、この地域を盛り上げてくれる2人になると思う」と祝福していました。
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