2021年09月25日 04:00更新
佐渡市両津地区久知河内の長安寺の蔵で11日、薬師如来像を守る神様で、貴重な木造十二神将が見つかりました。
これが、長安寺の蔵で見つかった、木造十二神将です。十二神将は、病気や苦しみから人びとを救うとされている薬師如来像を守る神様で、通常は薬師如来像の周りに安置されています。
長安寺副住職の大場憲栄さんによりますと、見つかった十二神将は室町時代に作られたものと推定されるということです。老朽化に伴い、分解された状態で長く長安寺の蔵に保管されていたのではないかとみています。
この日は、佐渡の文化財の保存を主な目的として活動する佐渡祭祀文化研究所が、国や市の指定文化財が多数保管されている蔵を掃除しながら蔵に眠る物品を調査していました。今回この木造のほかに、蔵の中からは涅槃図や江戸時代からのものとされる経典、以前使われていた仏具なども見つかっています。
大場さんは木造の発見について「市の重要な観光資源になるのではないか」と期待を寄せています。
見つかった十二神将は仏像修復師に修復を依頼し、組み立て、着色を行った後、再び長安寺に保管され、拝観希望があった際に公開されるということです。
佐渡テレビジョン
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