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南西諸島生息のアカギカメムシ 柿崎区で見つかる

2021年09月02日 16:44更新

日本の南西諸島に生息するカメムシ、アカギカメムシを上越市柿崎区で見つけたという情報がJCVに寄せられました。専門家は上越地域で育った個体であれば、温暖化による北上を示す事例として興味深いと話しています。

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これが上越市柿崎区で見つかったカメムシです。

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上下浜に住む大滝実さんが先月30日、自宅の台所にいるのを見つけ、写真に撮りました。鮮やかなオレンジ色のカメムシはあまり見たことがないということで、大滝さんがインターネットで調べたところ、東南アジアや日本の南西諸島に生息するアカギカメムシではないかと、JCVに情報を寄せてくれました。大きさは1.5センチほどです。

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昆虫に詳しい上越市立清里中学校の理科教諭、古澤博之さんは写真を見て「アカギカメムシで間違いない。成虫ですし、この辺でこの形態をしたものはほかにない。触覚の節の数からしても特徴的できれいだ」と話しています。

古澤さんによりますと、アカギカメムシは国内最大級のカメムシで、農作物に被害を与える害虫ではないということです。

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去年は村上市と佐渡市で確認されたほか、北海道でも複数の個体が飛んできた例が確認されています。古澤さんは、上越一帯にアカギカメムシのエサになる樹木、アカメガシワがあるとしたうえで、今回見つかった個体がたまたま柿崎区に流れ着いたのか、それとも繁殖しているのかはわからないと話します。

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上越市立清里中学校 理科教諭の古澤博之さん

古澤さんは「(アカギカメムシがここにいる理由は)何とも言えない。例えば台風によって運ばれてきたり、海流に乗って漂着したり、樹木にくっついたまま流れ着くこともある。空を飛べるので、温暖化にともなって、だんだん北上しているらしいと言われている。(可能性の一つとして)勢力範囲が北上していると言えるかもしれない」と話しています。

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アカギカメムシを発見した大滝実さん

虫を見つけた大滝さんは現在、アカギカメムシに「かめおくん」と名前を付けて飼育し、観察を続けています。大滝さんは、「熱帯に住む虫が上越にいるのは温暖化の影響かと感じた。カメムシなのに、臭くないことに驚いている」と話していました。

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