2021年08月30日 17:47更新
上越市北方の岩の原葡萄園で、ワインの原料にするブドウの収穫が30日から始まりました。 収穫されたのは白ワインに使うローズ・シオターです。作業には職員など15人があたりました。
ローズ・シオターは、日本のワインぶどうの父といわれる川上善兵衛が交配した品種です。マスカットベーリーAとならび、日本ワインの主力品種となっています。
今年は1月の大雪で、葡萄園でも最大積雪が4メートル、ブドウ棚が倒れるなど大きな被害に見舞われました。その後、多くのスタッフが復旧を進め、収穫をむかえました。
岩の原葡萄園の石崎泰裕栽培技術長は「元に戻るのか、二度とブドウが穫れないのでは、と思った。自信がなかったが良い日をむかえられた。みんなに感謝」と話していました。
ブドウは長雨の影響などがあったものの、しっかり酸味と糖度が乗って、ワイン加工に心配は無いということです。ローズ・シオターは、他の品種とブレンドして白ワインに仕上げます。早ければ来年の春には店頭に並ぶということです。
石崎さんは「苦労の結晶が詰まった味になる。今年の雪を思い出しながらいただければ良いのでは」と期待しています。
岩の原葡萄園では6ヘクタールの畑でワイン用のブドウ6種類を作っていて、収穫はこの後、品種を変えながら10月末まで続きます。
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