2021年08月18日 04:00更新
除雪作業に役立つスノーダンプの製造が進められています。上越市新保古新田にあるオギハラ工業では、今年の大雪で在庫が全てはけ、今年度分も販売店舗からの予約で埋まっているということです。
オギハラ工業のスノーダンプは、去年12月に年明けの大雪が予報されたため、在庫が全て無くなりました。今年はニーズに応えようと、夏前の6月から製造を始めています。
取締役GeneralManagerの荻原拓実さんは「倉庫からスノーダンプが全て捌け、今までに見たことがない状況だった。(昨年度は)年内で無くなったため、1月の大雪時にはもう完売だと断らざるを得なかった。今年も次の冬に備えたいという声が多く、例年より早く夏前から製造を始めている」と話します。
この冬は、ホームセンターなどスノーダンプを扱う店舗でも売り切れが多く出たため、今年度は例年の5割増しで製造。すでに発注の予約で埋まっています。現在は1日およそ1200枚を塗装しています。
スノーダンプの中には、もともと妙高市にあった吉鉄製作所のオリジナル商品もあります。それを吉鉄製作所の閉鎖に伴い、平成29年にオギハラ工業が製造ノウハウごと引き継ぎ、生産しています。
丈夫な鉄製とステンレス製のものは、水分を含んだ重たい雪に適しています。アルミ製は、軽くて屋根の雪下しなどで扱いやすくできています。
荻原さんは「アルミ製は、鉄製に比べて重さは半分の2.5キロ。深雪や屋根の上でも使用でき、高齢者や女性にも扱いやすい」と紹介しました。
スノーダンプは、出来た端からホームセンターなどに出荷されていきます。
荻原さんは「これまで形を変えずに作り続けてきた。今年もまた大雪が降ったとしても、いろいろな場面で活用してもらえると思う。これからも地域のために製造を続けたい」と意気込んでいます。
スノーダンプの製造は12月まで続きます。
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