2021年07月14日 15:47更新
県内有数の古墳群で知られる妙高市斐太北地区の、歴史や名所をまとめた冊子が完成しました。冊子は、地元 斐太北小学校の6年生に配られるほか、市の図書館などで読むことができます。
完成した冊子「ふるさとの歩み わたしたちの斐太北」です。斐太北地区のなりたちや歴史、信仰や昔話までひろく紹介されています。
冊子は「斐太北小学校区学校運営協議会」が、子どもたちの学習に役立ててもらおうと、2年ほどかけて作りました。吉住安夫会長は「素人が資料を集めるところから、冊子作りを始めた。15人の委員の苦労がありがたい」と、制作過程をふり返ります。
冊子は今年3月に第1版として30冊をつくり、斐太北小学校を卒業した6年生などに配りました。今回は第2版として表現や内容を見直し、新たに350冊を作りました。
冊子は4章まであり、第2章では斐太神社や天神堂古墳群・観音平古墳群など、地域の名所が写真付きで紹介されています。
第三章では、縄文時代にはじまり、明治の斐太村から新井市、現在の妙高市になった歴史が紹介されています。また、斐太北小学校の児童数は、昭和18年に448人と最も多かったと紹介されています。
完成した冊子は、斐太北小学校の6年生に1冊ずつ配布され社会科などで活用されるほか、学校の図書室などに設置されます。吉住会長は「授業で地域の歴史や農業を勉強して、大きくなったら自分たちの子どもにも冊子や知識を受け継いでほしい」と思いを話します。
斐太北小学校の飯塚教裕校長は「当時の貴重な写真や資料など、実際に見て学ぶものが多く掲載されている。特に6年生は社会の勉強で関わっている内容が多い。この冊子を活用して勉強できることを期待している」と話していました。
そのほか、斐太地区の28集落や作成に協力した地元企業、市の図書館などにも配布されます。
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