2021年06月23日 09:02更新
廃校になった校舎を酒造りに活用した真野地区西三川にある「学校蔵」で26日、様々な分野の講師を招いた特別授業がオンラインで開講されました。
佐渡地域力幸醸委員会が主催しているワークショップ「学校蔵の特別授業」は、今年で 7回目を迎えました。今年は「佐渡島から考える、ココから創る未来」をテーマに、3人の講師がそれぞれ授業を行いました。
去年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、今年は初めての試みとしてオンラインで開催。島内外から110人あまりが参加し、ケニアやシンガポールから参加する日本人もいました。
1時間目は、日本総合研究所主席研究委員で地域エコノミストとして講演活動をしている藻谷浩介さんが、「ブラモタニ佐渡報告会」と題して授業をおこないました。
藻谷さん自身が佐渡で撮影した写真を用いて、湖や棚田があり、ミカンやリンゴといったあらゆる農作物などが育つ佐渡は日本の縮図だと力強く語りました。
また、佐渡に行ったことはありますかといった質問を投票形式で投げかけるなど、オンラインでも参加者が話に加われる工夫もみられました。
次に、国際交流基金 日本研究 知的交流部米州チーム長の原秀樹さんが「what Do We Think About Japan?」と題し、授業を行いました。
授業では、佐渡高校と羽茂高校とアメリカの学生が「日本をひとことで表すと」というお題で、オンラインで交流を深める様子が映し出されました。
原さんは自分が思っている日本と他人が思う日本は違うことを知ってほしいと述べ、対話で他者の視点を取り入れることや、自分の言葉で表現する大切さを話しました。
次に、東京大学 社会科学 研究所教授の玄田有史さんが、「リアルとバーチャル」というテーマで、参加者や講師とともに対話形式で授業を進めていきました。
佐渡地域力幸醸委員会の代表 尾畑留美子さんは「コロナ禍でどこにもいけない今だからこそ、ココから見えることをみんなで共有していきたい」と話していました。
はじめてオンライン開催となったものの、今年も学校蔵の特別授業は終始盛り上がりを見せていました。
佐渡テレビジョン
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