2021年06月29日 16:43更新
佐渡汽船は、直江津小木航路に就航していた高速カーフェリーあかねを、スペインのフェリー運航会社に30億円あまりで売却することを発表しました。これを受け、上越市の村山市長は29日、あかねの製造で支出した補助金、2億5000万円の返還を前提に、航路存続への支援策を、9月議会に向けて準備する方針を示しました。
高速カーフェリーあかねはスペインに拠点を置くフェリー運航会社FRSイベリアに30億5000万円で売却することが決まりました。
佐渡汽船は経営悪化によって昨年度末、16億4400万円あまりの債務超過となっています。そのうえで、赤字が続く直江津小木航路の経営改善として、あかねをこの春、ジェットフォイルぎんがに入れ替えました。
一方、上越市はあかねの建造費として、2年間でおよそ2億5000万円を佐渡汽船に補助しています。
こうした中、村山市長は29日の記者会見で、あかねの売却が決ったことで補助金の返還を求めるとともに、直江津小木航路の維持存続に向けた支援策を、9月議会までに考えたいと話しました。
村山市長は「行政が目的を持って補助したので、補助の目的を達せなかったものは整理して(返還を求めて)いく。赤字な分だから補てんとするのは赤字ならいつまでも補てんすることになる。一方では返してもらう、一方では支援する。この9月議会で議論になる。(あかね造船のときに)補助の判断を出したのは私。返還してもらう内容についても議会・市民に諮っていくのは9月議会の私の責任」と述べていました。
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